*12:02JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):FDK、アドバンクリエ、ディスコなど FDK<6955>:432円(+80円)
ストップ高。水素貯蔵タンク用の新材料として、高容量AB2型水素吸蔵合金を開発したと発表。7月よりサンプル提供を開始、10月以降の量産出荷を予定している。水素貯蔵量の体積効率が液体水素の約2倍、高圧水素ガスの約7倍となるほか、重量当たりの水素貯蔵量も大幅に向上のもよう。現在電池用途で主流となっている製品での問題を解消でき、水素ステーション向け燃料電池など、幅広い水素貯蔵タンクに対応可能となるようだ。


アドバンクリエ<8798>:328円(+80円)
ストップ高。第三者割当増資の実施を発表、SBIHD、ライフネット生命、FWD生命などが引き受け先となる。普通株を948万株、A主種類株を3718万6700株発行、発行価格はそれぞれ150円。手取概算額は66.7億円で債務の償還や投資資金に充当。SBIHDが20.02%の筆頭株主となり、優先株がすべて行使された場合はライフネット生命が29.07%の筆頭株主となる。希薄刈は最大203%となるが、事業基盤の安定化をプラス視する動きが先行。


みのや<386a>:2890円 -
本日スタンダード市場に新規上場、公開価格1540円に対して、切り上げる動きとなっている。菓子専門店「おかしのまちおか」をチェーン展開している企業。IPO空白期間が長かった中での上場となり、公開規模も最近のIPO案件の中では軽量感が強い。上場後はファンド保有株もなくなるために、良好な需給環境も想定されている。相対的に初値が伸び悩む傾向のあるスタンダード上場銘柄ではあるが、初値買い妙味は強まっている。


ノリタケ<5331>:4285円(+375円)
大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、ストラテジックキャピタルが5.10%を保有する大株主になっていることが明らかになっている。保有目的は、純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。ストラテジックキャピタルは国内のアクティビストファンドであり、株主価値向上に向けてのプレッシャーが今後は強まっていくとの見方になっている。


ディスコ<6146>:42150円(-4820円)
大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は345億円で前年同期比3.3%増となったが、すでに業績修正を発表済み。一方、7-9月期の見通しは332億円で同22.1%減益見通しとしている。コンセンサスを100億円強下回る水準であり、ネガティブなインパクトにつながっている。毎回ガイダンスは保守的であり、今回も為替前提含め同様の傾向とみられているが、高値圏にある株価の利食い売り材料にはつながる形へ。


インフォメティス<281a>:1398円(-105円)
反落。東京証券取引所が18日から同社株の信用取引による新規の売付け・買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表したことを受けて、これを嫌気した売りに押されている。また、日本証券金融も増担保金徴収措置の実施を発表し、同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとしている。


HPCシステムズ<6597>:1779円(-32円)
反落。理化学研究所の量子誤り訂正研究開発を支援するFPGAクラスタシステムを構築したことを発表している。今回導入したFPGAクラスタは、誤り耐性量子計算機に必要となる量子誤り訂正のハードウェア研究開発に用いられる。高性能なFPGAを多数搭載したFPGAクラスタを用いることにより、従来の限界を打ち破るような成果を達することが可能となる。最先端かつハイエンドのFPGAを導入することにより、従来よりも大きくかつ高い周波数で動作する回路を実装することができるとしている。


コンヴァノ<6574>:9220円(+690円)
急騰。17日の取引終了後に、株式分割を実施することを発表し、好材料視されている。分割の方法は25年8月1日を基準日として、同日における最終の株主名簿に記載または記録された株主が所有する普通株式1株につき10株の割合をもって分割する。株式分割の目的は、投資家がより投資しやすい環境を整えるため、株式分割により投資単位を引き下げ、さらなる株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることとしている。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):FDK、アドバンクリエ、ディスコなど