*06:54JST NY為替:米トランプ政権が一部関税措置を緩和、リスクオンの円売り 9日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円00銭へ下落後、148円27銭まで上昇し、147円75銭で引けた。トランプ政権が中国製品に104%関税発動したことに対し、中国が米国製品に84%報復関税発表、欧州連合(EU)も報復措置の第1弾を発表したため世界貿易戦争激化を警戒し、リスク回避のドル売り、円買いが強まった。警戒されていた10年債入札も十分な買い手が見られ、良好な結果となり不安が後退、さらに、トランプ大統領が相互関税で報復措置をとらない諸国に90日間の一時停止を発表したため、貿易戦争への懸念が緩和し、リスク選好のドル買い、円売りが加速した。

ユーロ・ドルは1.1095ドルまで上昇後、1.0914ドルまで下落し1.0953ドルで引けた。EUが米製品に報復措置を発表し、欧米貿易摩擦の悪化を懸念しユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は159円48銭まで下落後、162円20銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2744ドルまで下落後、1.2838ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8360フランまで下落後、0.8583フランまで上昇した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米トランプ政権が一部関税措置を緩和、リスクオンの円売り