*05:53JST NY株式:NYダウは478ドル安、消費鈍化や貿易摩擦深刻化を警戒 米国株式市場は続落。ダウ平均は478.23ドル安の41433.48ドル、ナスダックは32.22ポイント安の17436.10で取引を終了した。

デルタ航空や小売り企業による消費鈍化警告で、警戒感が広がり、寄り付き後、下落。カナダによる国内電力価格引き上げに対抗しトランプ大統領がカナダ産鉄鋼とアルミニウム関税引き上げを警告し、貿易摩擦拡大懸念に相場は大幅続落となった。警戒感に軟調推移が続いたが、終盤にかけて、ウクライナがトランプ政権提案の停戦案を受け入れる用意があると発表、トランプ大統領がウクライナ情報共有と安全保障支援再開で合意したとの報道を受け停戦期待が広がり、さらに、カナダとの協議後、貿易を巡る懸念も緩和し、相場は下げ幅を縮小し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇、電気通信サービスが下落した。

鉄鋼会社のユナイテッド・ステイツ・スチール(X)やニューコア(NUE)は鉄鋼価格の上昇を受けてそれぞれ上昇。格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は預ける荷物を無料から有料とする方針に転じ収益増加期待に、上昇。通信のベライゾン(VZ)は第1四半期の見通しで、競争激化を警告し警戒感に売られた。航空会社のデルタ(DAL)は国内需要低迷と消費者信頼感の低下を理由として、第1四半期の業績見通しを引下げ、下落。同業のユナイテッド(UAL)も下落した。

エンターテインメントのウォルト・ディズ二―・カンパニー(DIS)や旅行情報運営会社のエアビー・アンド・ビー(ABNB)なども航空会社の見通し下方修正を受け、需要鈍化を警戒感しそれぞれ下落。スポーツ用品小売りのディックス・スポーティング・グッズや百貨店のコールズ(KSS)もそれぞれ弱い売り上げ見通しを示し、下落した。

商務長官のラトニック氏は、カナダのオンタリオ州知事と建設的な協議をしたことを明らかにした。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは478ドル安、消費鈍化や貿易摩擦深刻化を警戒