*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米国経済に腰折れ懸念なら失速 25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米トランプ政権の関税引き上げを受け、ドル買い継続の見通し。ただ、米国経済の不透明感が深まるなか、景況感の悪化が示されればドルは下押しされやすい。

前日は米トランプ政権が貿易相手国に対する関税引き上げを予定通り実施すれば世界経済を圧迫するとの見方が広がり、全般的にドル買いに振れやすい展開となった。また、ドイツ総選挙通過も連立協議への懸念でユーロ売りに振れ、ユーロ・円は156円付近に軟化、ドル・円は149円80銭台まで上昇後は149円10銭台に下落。本日アジア市場で日本国債利回りの低下による円売りが先行も、株安を嫌気した円買いに押された。

この後の海外市場は引き続きトランプ政権による関税強化の思惑から、ドル買いに振れやすい展開となりそうだ。半面、今晩発表の住宅関連指標や消費者信頼感指数は低調な内容が予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の一段の利下げに対する観測でドル売りの場面もあろう。一方、NY株式市場では本日のホームデポや明日のエヌビディア、セールスフォースといった有力企業の業績発表が予定され、株価に追随したリスク回避的な円買いに警戒したい。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(予想:前年比+4.45%、11月+4.33%)
・24:00 米・2月CB消費者信頼感指数(予想:102.7、1月104.1)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米国経済に腰折れ懸念なら失速