*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円はやや下げ渋りか、米長期金利の下げ渋りを意識してドル売り急拡大の可能性低い 2日の欧米外為市場では、ドル・円はやや下げ渋る展開予想する。米国はレーバーデーの祝日となるため、主要通貨の為替取引は動意薄となりそうだが、米長期金利は下げ渋っていること、米国経済の軟着陸への期待は持続しており、リスク回避的な米ドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

今週発表される米経済指標では5日に発表される8月ISM非製造業景況指数と6日に発表される8月雇用統計に対する関心が高いようだが、4日に公表される米地区連銀経済報告も注目されており、報告の中身は9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合での重要な参考材料となる。なお6日に発表される8月雇用統計は今後の米利下げスタンスを予測するうえで重要な経済指標となるとの見方が多い。7月実績と比べて非農業部門雇用者数や失業率が悪化していた場合、年内の景気減速リスクに対する警戒感はやや高まり、9月を含めた年内3回の利下げ実施への期待は一層強まりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・8月製造業PMI改定値(予想:45.6、速報値:45.6)
・17:30 英・8月製造業PMI改定値(予想:52.5、速報値:52.5)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円はやや下げ渋りか、米長期金利の下げ渋りを意識してドル売り急拡大の可能性低い