*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米経済指標が低調なら減速懸念も 15日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想する。米経済指標が低調なら景気減速懸念が再燃し、ドル売り先行の見通し。また、リスクオフのムードで株式市場が軟調地合いとなれば、円買いが主要通貨を下押ししそうだ。

米インフレ指標は生産者物価指数(PPI)に続き消費者物価指数(CPI)も鈍化が示され、連邦準備制度理事会(FRB)の9月の大幅利下げを見込んだドル売りでユーロ・ドルは1.1040ドル台に浮上。ドル・円は146円半ばに失速後は値ごろ感による買戻しで147円台半ばに戻した。本日アジア市場で日経平均株価は堅調地合いとなり、円売りは継続。ユーロ・ドルは下押し圧力が強まったが、1.10ドル台で底堅く推移した。

この後の海外市場は米経済指標にらみ。今晩の小売売上高は前回から改善が予想されるものの、NY連銀製造業景気指数はマイナス圏、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は失速が予想される。景気減速懸念が強まれば金利安・ドル安に振れ、ドル・円は下落基調が見込まれる。その際には株式市場も軟調地合いとみられ、リスク回避の円買いが主要通貨を下押し。ドル・円は一段安となれば146円台に落ち込む可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・7月小売売上高(前月比予想:+0.4%、6月:0.0%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.3万件)
・21:30 米・8月NY連銀製造業景気指数(予想:-6.0、7月:-6.6)
・21:30 米・7月輸入物価指数(前月比予想:-0.1%、6月:0.0%)
・22:10 ムサレム米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策)
・22:15 米・7月鉱工業生産(前月比予想:-0.3%、6月:+0.6%)
・22:15 米・7月設備稼働率(予想:78.5%、6月:78.8%)
・23:00 米・8月NAHB住宅市場指数(予想:43、7月:42)
・23:00 米・6月企業在庫(前月比予想:+0.3%、5月:+0.5%)
・02:10 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・05:00 米・6月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(5月:+158億ドル)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米経済指標が低調なら減速懸念も