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大幅反発。スコーピオン・キャピタルのネガティブレポートを受けて先行き不透明感が強まり、前日まで連日できつい下げとなっていた。会社側では、5日に同レポートに対する明確な否定コメントをリリースしていたが、前日には、ATCISシリーズの売上・受注状況なども公表している。ともに第3四半期時点で前期実績を大きく上回っていることが示され、レポートの指摘が払拭される形になっているようだ。
サワイグループHD<4887>:5702円(-245円)
伸び悩んで大幅続落。前日に27年3月期までの中期経営計画を発表している。主な目標値としては、営業利益310億円(24年3月期実績は186億円)、GEシェア20.5%(同17.1%)、GE販売数量190億錠(同157億錠)、ROE10%以上(同6.6%)などとしている。市場の目線と比較して大きなサプライズはないもよう。また、長期ビジョンは米国事業撤退など踏まえて修正され、31年3月期売上目標は従来の4000億円から3100億円としている。
ミガロHD<5535>:4405円(+555円)
大幅続伸。グループ会社のDXYZが、野村不動産の開発する賃貸マンション「プラウドフラット清澄通り」に、顔認証プラットフォーム「FreeiD」を導入したと前日に発表しており、引き続き買い材料視される展開とみられる。5日には、「FreeiD」が京阪電鉄不動産の「THE TOWER HIRAKATA」に導入決定ともリリースしており、同システムの順調な普及拡大が意識される状況になっている。
塩野義薬<4507>:6220円(-1015円)
大幅反落。本日R&D説明会が開催されるが、説明会資料が前日に開示視されている。注目された肥満症治療薬S-309309に関して、フェーズ2試験速報が明らかになっている。単剤開発の可否判断の基準として設定していた、ベースラインからの体重減少率(群平均)は5%を超えなかったとされており、単剤での開発戦略から、「既存治療のアンメットニーズ」をふまえた新たな開発戦略を検討するとしている。ネガティブインパクトにつながる形へ。
アインHD<9627>:5982円(+363円)
大幅反発。前日に24年4月期の決算を発表している。営業利益は204億円で前期比27.7%増となり、市場予想を20億円程度上振れる着地になっている。一方、25年4月期は178億円で同12.9%減の見通し。コンセンサスは小幅に下振れの水準とみられる。診療報酬改定の影響や賃上げによる人件費増などを見込んでいるもよう。減益ガイダンス自体は想定線、保守的な前提であるとみられること、前期業績の上振れ着地からあく抜け感が先行へ。
かっこ<4166>:857円 カ -
ストップ高買い気配。オンラインマーケット「Green Beans(グリーンビーンズ)」を運営するイオンネクストが、クレジットカード不正利用に対するセキュリティ強化のために、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」を導入したと発表した。「O-PLUX」を導入することで、国内にローカライズされた独自の不正検知機能により、より堅固で安全なECサイトを実現できることや、購入者への利便性はそのままに高いセキュリティ対策が可能であることが評価されたという。
リッジアイ<5572>:2021円(+30円)
急騰。ソーシャルメディアマーケティング事業と音楽事業を展開するスターミュージック・エンタテインメントの株式を取得し子会社化することを発表した。スターミュージックの連結子会社化により、AIによる制作効率化による高付加価値化、マーケティング・広告事業・音楽配信分野における専門性を深め、AIソリューション活用を進めて両社での事業拡大を目指す。本件株式取得に伴う今期業績に与える影響については軽微だが、2025年7月期第1四半期決算からの収益貢献を予定している。
Welby<4438>:633円(+3円)
続伸。PHRソリューションの医療・健康データを活用し特定健康診査に該当する検査結果(診療情報)を「かかりつけ医」から入手することで、同診査を受診した事とする「みなし健診」サービスに三菱電機健康保険組合が参画を決定したと発表した。企業における健康経営・データヘルス推進に向け、課題である「特定健康診査・特定保健指導(メタボ健診)」受診率の向上を推進していく。また、自治体・共済組合への導入も働きかけていく見込みという。これを好感して前日ストップ高で引け、本日も値を伸ばしている。 <ST>