*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、市場は米政策金利の長期間据え置きを想定 27日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。本日の米国市場は休場となるが、米国の9月利下げ観測は後退しており、政策金利の長期据え置きが想定されていることから、リスク回避的なドル売り・円買いはある程度抑制される見込み。

日本銀行の内田副総裁は5月27日、金融研究所主催の「2024年国際コンファランス」で基調講演を行った。内田副総裁は政策変更で短期金利を主な政策ツールとする金融政策の枠組みに戻ったことは、日銀がゼロ金利制約を克服したことを意味すると指摘し、インフレ予想を2%に定着させる課題は残されているがデフレとゼロ金利制約との闘いの終焉は視野に入った」との見方を伝えた。内田副総裁によると、過剰な労働供給は解消されつつあるようだ。労働市場の環境は構造的かつ不可逆的に変わっているため、デフレそのものの原因は解消されたとみられる。そうしたことから、日銀は緩和的な金融環境を段階的に変えていく可能性が高いとみられる。

【今日の欧米市場の予定】
・米国休場(メモリアルデー)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、市場は米政策金利の長期間据え置きを想定