*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い基調継続も米インフレを見極め 13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。引き締め的な米金融政策の維持が見込まれ、ドル買い地合いは継続。ただ、今週発表の米インフレ指標が注目され、内容を見極めようと過度なドル買いは抑制されそうだ。

前週末に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数のうち期待インフレ率は予想を上回り、金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0760ドル付近に弱含み、ドル・円は155円90銭まで値を上げ156円に接近する場面もあった。週明けアジア市場でドル・円は156円に再接近したが、日銀の買入れオペの減額を受け円買いが強まると、一時155円50銭付近まで下落。ただ、ドルは再び上昇基調となり値を戻した。

この後の海外市場は米金利が手がかり。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見解は強弱分かれるものの、引き締め的な政策の継続にほぼ集約される。今晩はタカ派的な見解が予想され、金利高・ドル高を後押ししよう。NY連銀の1年インフレ期待で高止まりが示されるか注目される。ただ、ドル・円は157円台での日本の為替介入とみられる急激な円高が意識され、節目の156円付近で売りが強まりやすく目先も重石となる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:00 メスター米クリーブランド連銀総裁・ジェファーソン米FRB理事対談(ク連銀主催イベント)
・24:00 米・4月NY連銀1年インフレ期待(3月:3.00%)

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情報提供元: FISCO
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