*08:35JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドルは上げ渋る可能性 29日のドル・円は、東京市場では148円34銭から147円76銭まで下落。欧米市場では148円09銭まで買われた後、一時147円26銭まで反落し、147円51銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利の低下を受けてドルは上げ渋る可能性がある。

今回開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では政策金利の据え置きが決まる見込みだが、FOMC終了後に公表される声明で「インフレはこの1年で緩和したが、依然として高い水準にある」との文言は変更される可能性がありそうだ。12月のコアPCE価格指数は前年同月比+2.9%にとどまり、伸び率は2021年3月以降で最小となったことが意識されそうだ。インフレ率が急速に鈍化する可能性は低いものの、コアPCE価格指数の伸び率は3%を下回っているため、一部の市場参加者は「インフレは依然として高い水準にある」との文言は今回変更されると予想している。ただ、インフレ緩和を示すデータが十分に提供されているわけではないため、3月開催のFOMC会合での金利引き下げを予見させる声明内容となる可能性は低いとの見方が多い。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドルは上げ渋る可能性