*06:55JST NY債券:米長期債相場は下落、米雇用統計改善で早期利下げ観測は後退 8日の米国長期債相場は下落。米労働省がこの日発表した11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+19.9万人と、市場予想を上回った。失業率は3.7%に低下し、労働市場の底堅さが示されたことが要因。早期利下げ観測は後退し、債券利回りは2年債を中心に全般的に上昇。イールドカーブは全般的にフラットニング。

CMEのFedWatchツールによると、8日時点で2024年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は94%程度。2024年3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%となる確率は44%程度。10年債利回りは4.148%近辺で取引を開始し、アジア市場で4.145%近辺まで低下したが、米雇用統計発表前に4.270%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて4.228%近辺で推移した。

イールドカーブはフラットニング気配。2年-10年は-48.90bp近辺、2-30年は-41.10bp近辺で引けた。2年債利回りは4.72%(前日比:+13bp)、10年債利回りは4.23%(前日比+8bp)、30年債利回りは、4.31%(前日比:+6bp)で取引を終えた。

<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は下落、米雇用統計改善で早期利下げ観測は後退