*08:17JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でリスク回避のドル売り縮小の可能性 9日のドル・円は、東京市場では150円83銭から151円09銭まで反発。欧米市場では150円83銭まで売られた後、151円39銭まで上昇し、151円36銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に151円台で推移か。米長期金利の上昇を受けて、リスク回避的なドル売り・円買いは縮小するとみられる。

9日の米国債市場では債券利回りが全般的に上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「金利がインフレとの戦いを終わらせるのに十分高い水準に達しているとは確信していない」との見方を伝えたことが債券利回りの上昇につながったようだ。パウエル議長は、「財、サービス、労働力の供給改善に伴う物価上昇圧力の緩和には限界が近づいている可能性がある」と指摘した。市場参加者の間からは「経済構造などの変化によってFRBが2%のインフレ目標を達成することは難しくなっている」との声が聞かれている。一部の参加者は「問題はあるものの、2%のインフレ目標を見直すことについて議論すべき」と指摘している。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇でリスク回避のドル売り縮小の可能性