*06:19JST NY株式:NYダウは68ドル安、政府機関閉鎖や金利高懸念がくすぶる 米国株式市場はまちまち。ダウ平均は68.61ドル安の33,550.27ドル、ナスダックは29.24ポイント高の13,092.85で取引を終了した。

昨日の大幅な下落の反動で、寄り付き後、小幅上昇。しかし、議会の予算交渉が引き続き難航し政府機関閉鎖リスクが上昇、さらに、原油価格の上昇やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、警戒感に売りに転じた。終盤にかけては、売られ過ぎ感から買戻しが強まり、ダウは下げ幅を縮小。ナスダックはプラス圏を回復しまちまちで終了した。セクター別ではエネルギーや商業・専門サービスは上昇、公益事業が下落。

エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)や、石油化学メーカーのエクソンモービル(XOM)は原油高が収益増に繋がるとの期待にそれぞれ買われた。会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は、会員年会費の値上げに言及がなく失望されたが、良好な四半期決算の内容が相殺し、上昇。メディア・エンターテインメント会社のワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)、パラマウント・グルーバル(PARA)は脚本家組合(WGA)が5月から続いていたストライキ終了を決定、放映再開を好感し、それぞれ上昇した。

ジーンズなどの衣料品メーカー、リーバイ・ストラウス(LEVI)やオンライン署名のドキュサイン(DOCU)はアナリストの投資判断引上げでそれぞれ上昇。ディスカウント小売りのターゲット(TGT)は大都市での窃盗犯罪による損失抑制を目指し4州で9店舗閉鎖する計画を発表し、上昇した。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がデベロパーイベントでVRヘッドセット、クエスト3を発表、下落した。

半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取り引き終了後に四半期決算を発表。見通しが予想を下回り、時間外取引で下落している。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは68ドル安、政府機関閉鎖や金利高懸念がくすぶる