*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日銀の緩和継続観測も為替介入に警戒 24日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。日銀による大規模緩和政策の観測に思惑が広がり、円売りに振れやすい。ただ、140円台は日本政府の為替介入が警戒され、円売り抑制ならドルは上値の重い展開となりそうだ。

前週末の取引で、日銀が27-28日の金融政策決定会合で長短金利操作(YCC)の維持など緩和政策維持の可能性が報じられ、強い円売りが主要通貨を押し上げる展開に。結果的にドル高基調となり、ユーロ・ドルは1.11ドル付近に軟化、ドル・円は142円に接近。週明けアジア市場で円売りは一服しているが、日経平均株価の堅調地合いでリスク選好の円売りが強まった。ドル・円は日本の為替介入が警戒されるが、下値では買戻し意欲が強い。

この後の海外市場は日米金融政策が意識されやすい。明日からの連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ再開が織り込まれるなか、今晩のPMIは前回からほぼ横ばいと予想され、FRBの引き締め長期化観測は後退。金利高が抑制されればドル売りが見込まれる。一方、日銀は緩和継続の見方から円安基調が続く。半面、ドル・円は140円以上で日本政府による為替介入が警戒されるため、一段のドル買い・円売りは縮小し上値の重さが意識されよう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月製造業PMI速報値(予想:43.5、6月:43.4)
・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI速報値(予想:51.6、6月:52.0)
・17:30 英・7月製造業PMI速報値(予想:45.9、6月:46.5)
・17:30 英・7月サービス業PMI速報値(予想:53.0、6月:53.7)
・21:30 米・6月シカゴ連銀全米活動指数(予想:-0.16、5月:-0.15)
・22:45 米・7月製造業PMI速報値(予想:46.1、6月:46.3)
・22:45 米・7月サービス業PMI速報値(予想:54.1、6月:54.4)
・02:00 米財務省・2年債入札

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日銀の緩和継続観測も為替介入に警戒