*07:03JST NY株式:米国株式市場は反落、年内の追加利上げの可能性が重し ダウ平均は129.83ドル安の34,288.64ドル、ナスダックは25.12ポイント安の13,791.66で取引を終了した。

中国財新のサービス業購買担当者景気指数(PMI)の悪化が警戒され、売りが先行。中国政府が金属2種類の輸出規制を発表するなど、米中関係の緊張が企業業績にもたらす悪影響への懸念も売り材料となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した6月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では政策当局者のタカ派姿勢が確認され、金利先高観がくすぶるなか終日軟調に推移した。セクター別ではメディア・娯楽、公益事業が上昇した一方、素材が下落した。

ソーシャルメディア運営のメタ・プラットフォームズ(META)は短文投稿サイトのツイッターの競合アプリとなりうる新サービス「threadsスレッズ」の開始を明日に控え、期待感から上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの投資判断引き上げで買われた。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第2四半期の売上大幅増加が好感されて上昇。半導体メーカーのウルフスピード(WOLF)は日本のルネサスエレクトロニクスと10年間のSICウエハー供給契約を締結したとの報道で大幅高。バイオのモデルナ(MRNA)は中国政府とmRNAワクチン開発・製造で合意したことを発表し買われた。

一方で、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は労組との賃金交渉が難航、ストライキの可能性などが警戒されて下落した。

FRBスタッフは意見が均衡しているものの、依然年後半から景気後退入りすることを基本シナリオと見ていることが議事要旨で明らかになった。

(Horiko Capital Management LLC)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株式市場は反落、年内の追加利上げの可能性が重し