*06:36JST NY債券:米長期債相場は反発、世界経済の減速に対する警戒感高まる 23日の米国長期債相場は反発。この日発表された6月S&Pグローバル米製造業PMIは市場予想を下回ったこと、同サービス業PMIは5月実績を下回ったことが利回り低下につながった。これより前に発表された6月ユーロ圏HCOB製造業PMIと同サービス業PMIはいずれも市場予想を下回ったことも意識されたようだ。欧米の主要経済指標の悪化を受けて世界経済の減速に対する警戒感が高まった。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制のために利上げを継続する方針を維持しており、イールドカーブの平坦化が続いている。

CMEのFedWatchツールによると、23日時点で7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は74%程度。9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%以上となる確率は78%程度。10年債利回りは3.797%近辺から3.688%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて3.735%近辺で推移した。

イールドカーブは若干のフラットニング。2年-10年は-100.50bp近辺、2-30年は-92.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.74%(前日比:-5bp)、10年債利回りは3.73%(前日比-6bp)、30年債利回りは、3.81%(前日比:-6bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は反発、世界経済の減速に対する警戒感高まる