*08:02JST 今日の為替市場ポイント:欧米との金利差拡大で円売り継続も 22日のドル・円は、東京市場では141円61銭から141円95銭まで反発。欧米市場では141円78銭まで下げた後、143円23銭まで一段高となり、143円13銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に143円を挟んだ水準で推移か。欧米との金利差拡大を受けて円売りは継続する可能性がある。

英中央銀行金融政策委員会(MPC)は22日に開いた会合で政策金利を4.50%から5.00%に引き上げた。利上げ幅は予想を上回った。英中銀のベイリー総裁は「経済は予想より好調だがインフレ率は依然高すぎるため、それに対処する必要があった」との見方を伝えている。英中銀MPCは「最近のデータにはインフレのプロセスがより長期間持続することを示す重要な上振れ要因が見られる」と指摘している。ただ、過去の引き締めの影響はまだ多くが表れていないこと、インフレ率と賃金上昇率は急低下する可能性があるとの理由でMPCメンバー2名は利上げに反対している。

市場参加者の間からは「英中銀の政策金利は最終的に5.5%以上になる可能性がある」との声が聞かれている。また、高インフレと大幅な金利上昇によって、今年後半から来年にかけて英国の経済成長率は著しく鈍化するとの見方が浮上しており、今後のポンド相場については予断を許さない状況となりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米との金利差拡大で円売り継続も