*07:20JST NY株式:米国株式市場は反発、金融不安後退とハイテク高がけん引 ダウ平均は323.35ドル高の33,717.60ドル、ナスダックは210.16ポイント高の11,926.24で取引を終了した。

金融不安の警戒感が一段と緩和し、寄り付き後、上昇。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)や半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)の決算を受けて投資家心理がさらに改善し、終日堅調に推移した。利上げ停止が視野に入ったことで特にハイテクの買い戻しが目立ち、相場の上昇をけん引した。終盤にかけ、半導体インテル(INTC)が投資家向けイベントで新データセンターチップを巡る計画の詳細を発表すると、相場を一段と押し上げた。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品の上昇が目立った。

ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は四半期決算で、昨年の年末商戦の強い売り上げが明らかになり、見通しも好感されて大幅高。半導体インテル(INTC)は投資家向けオンラインイベントで新商品を来年上半期と市場が想定していた時期よりも早く出荷する計画を発表し、上昇した。同業マイクロン・テクノロジー(MU)は、四半期決算で1株損失が想定以上となったが、売上鈍化に伴う従業員削減拡大計画が好感されて買われた。また、クルーズ船運営のカーニバル(CCL)はアナリストによる投資判断引き上げが好感されて上昇。レストラン運営会社のディブ&バスターズ・エンターテインメント(PLAY)は第4四半期決算の内容が予想を上回ったほか、自社株買い計画を発表して買われた。

一方で、カジュアル小売りのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)、靴小売りのフット・ロッカー(FL)、ディスカウント小売りのバーリントン・ストアーズ(BURL)はアナリストの投資判断引き下げで、それぞれ下落した。

高級家具販売のRH(RH)は取引終了後に第4四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったほか、住宅市場の不透明性を理由にした見通しも冴えず、時間外取引で下落している。

(Horiko Capital Management LLC)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株式市場は反発、金融不安後退とハイテク高がけん引