NY外為市場でドルは底堅く推移した。最近のインフレ改善や低調な経済にもかかわらず連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢が変わらずドル買いが再開。

パウエル議長は「物価安定は健全な経済の基盤になる。時間をかけて無限の利益に」とし、その過程は不人気となる可能性を指摘。具体的な経済や金融政策に関する言及はなかった。

ただ、ボスティック米アトランタ連銀総裁やデイリー米サンフランシスコ連銀総裁は9日のインタビューや講演で、次回連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げにおいて、25BP、50BP両方選択肢となるとしたもののピーク金利は依然5%以上になる必要があると強調。

米10年債利回りは3.61%まで上昇。ドル・円はパウエル議長が特に経済に関する言及しなかったため一時131円80銭付近に反落も再び132円25−30銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0759ドルの高値から1.0733ドルまで反落した。ポンド・ドルは1.2180ドルへ反発も1.2150ドルへ反落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル底堅く推移、FRBがタカ派姿勢維持で長期金利上昇