米国株式市場はまちまち。ダウ平均は37.63ドル高の33241.56ドル、ナスダックは144.64ポイント安の10353.23で取引を終了した。中国政府が1月8日から入国時の強制隔離撤廃を発表、規制緩和を好感したアジア、欧州市場の流れを継いで、寄り付き後、上昇。しかし、長期金利の上昇を警戒した売りに押され一時下落に転じた。同時に、エネルギーセクターの上昇が下値を支え、ダウはプラス圏を維持して終了。ナスダック総合指数は金利高が重しとなり終日軟調だった。セクター別では、電気通信サービス、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。

カジノ運営のラスベガス・サンズ(LVS)やウィン・リゾーツ(WYNN)は中国のコロナ規制緩和で売り上げ改善を期待した買いにそれぞれ上昇した。製薬会社のメルク(MRK)は先週発表したバイオのペプチドリームと次世代薬「中分子薬」を共同で研究開発する契約締結を好感した買いが続き、上昇。航空会社のサウスウエスト(LUV)は26日に悪天候により予定便の7割の欠航を発表、今後数日間、混乱が継続する可能性を警告したことが嫌気され、大幅安となった。また、電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国、上海工場での生産休止延長する計画が報じられ、需要鈍化懸念が広がり、大きく下落。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は、整備したエクササイズバイクを割引で販売する計画を発表し、下落した。

ロシアのプーチン大統領は、ロシア産原油の取引価格上限を設定した諸国への原油製品輸出を禁止する大統領令に署名した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは37ドル高、金利高が重しに