米国株式市場は続伸。ダウ平均は103.60ドル高の34108.64ドル、ナスダックは113.07ポイント高の11256.81で取引を終了した。11月消費者信頼感指数(CPI)が予想以上に伸びが鈍化したため、金利ピークの思惑が強まり買いが加速し、寄り付き後、大幅高。その後、高値からは景気後退を警戒、連邦準備制度理事会(FRB)の過剰な利上げを警戒した根強い売りに押され失速し、ダウは一時下落に転じた。終盤にかけて、ドル安や金利低下が企業の収益改善に繋がるとの期待などに押し目買いが強まり、プラス圏を回復し終了。セクター別では、メディア・娯楽、不動産が上昇、自動車・自動車部品が下落した。

バイオのモデルナ(MRNA)は同社開発中の皮膚がん治療ワクチンを巡りメルクのがん免疫療法薬「キイトルーダ」との併用により、治療薬のみの効果に比べて死亡率や再発のリスクが軽減することが治験結果で明らかになり、買われた。また、太陽電池モジュール製造会社のファースト・ソーラー(FSLR)はフォーチュン・ブランズにかわりS&P500種指数に採用されることが発表され、上昇。また、航空機メーカーのボーイング(BA)は航空会社のユナイテッド(UAL)が同社で過去最高となる100機の787ドリームライナー航空機購入を発表したため上昇した。ユナイテッドは売られた。格安航空会社のジェットブルー・エアウェィズ(JBLU)は12月の売り上げが想定以下になると警告し、下落。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は引き続き20台を維持した。

HorikoCapitalManagementLLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは103ドル高、CPIで利上げ停止前倒し期待も浮上