米国株式市場は反発。ダウ平均は528.58ドル高の34005.04ドル、ナスダックは139.12ポイント高の11143.74で取引を終了した。押し目からの買戻しに、寄り付き後、上昇。その後、NY連銀調査によるインフレ期待が短中期とも低下し、インフレや利上げピーク達成への期待が再燃。終盤にかけ、重要インフレ指標の発表を明日に控えた買戻しも一段と強まり、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、運輸、エネルギーが上昇、自動車・自動車部品が下落した。

航空機メーカーのボーイング(BA)はアナリストの目標株価引上げや、インド航空が最大で150機の同社製737型機購入で合意に近いとの報道が好感され上昇。家電量販チェーンのベストバイ(BBY)やスポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)もアナリストによる投資判断引上げでそれぞれ上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)は中国のサプライヤー、フォックスコン工場近辺のコロナ規制を巡り当局が高リスク認定を解除したため生産回復期待に上昇。ソフトウエアソリューション会社のクーパ・ソフトウエア(COUP)は投資会社のトーマ・ブラボーが同社買収に向け交渉を進めていると報じられ、上昇した。希少疾患に対応する医薬品の開発などを手掛けるバイオのホライゾン・セラピューティクス(HZNP)は同業アムジェン(AMGN)が同社買収で合意したことが明らかになり上昇。アムジェンは売られた。

ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に四半期決算を発表。内容は予想を上回り時間外取引で買われている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは528ドル高、インフレピーク達成期待が再燃