米労働省が発表した米11月雇用統計で失業率は3.7%と、予想通り10月と同水準を維持した。非農業部門雇用者数は前月比+26.3万人と、予想+20.0万人を上回った。また、10月分は+28.4万人と、+26.1万人から上方修正された。一方で、9月分は31.5万人から26.9万人に下方修正され2カ月分では2.3万人の下方修正となった。3カ月平均では27.2万人。

平均時給は前月比+0.6%と、10月+0.5%から伸びが鈍化予想に反し拡大し1月来で最大となった。前年比では+5.1%と、やはり10月+4.9%から鈍化予想に反し拡大。労働参加率は62.1%と、62.2%から上昇予想に反し3カ月連続で低下した。不完全雇用率(U6)は6.7%と、10月6.8%から低下。

市場では弱い結果も想定されていたため、ポジティブサプライズとなった。賃金も上昇しFRBの最終的な金利も5.25%を上回る可能性も出てきた。

米国債相場は急反落。10年債利回りは3.63%まで上昇した。2年債利回りも4.41%まで上昇。ドル買いも加速し、ドル・円は134円00銭付近から135円98銭まで急伸。ユーロ・ドルは1.0545ドルから1.0429ドルまで下落した。

【経済指標】・米・11月失業率:3.7%(予想:3.7%、10月:3.7%)・米・11月非農業部門雇用者数:+26.3万人(予想:+20.0万人、10月:+28.4万人←+26.1万人)・米・11月平均時給:前年比+5.1%(予想:+4.6%、10月:+4.9%←+4.7%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米11月雇用統計、雇用者数や賃金が予想上振れ、ドル急伸