ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、日欧金利差は当面拡大する可能性が高いことから、一時145円64銭(2022/9/12)まで買われている。欧州中央銀行(ECB)は0.75ポイントの追加利上げを決定したが、ユーロ圏の景気見通しは悪化していることも確認された。12月も利上げが行われるものの、ECBは量的引き締めについて慎重になっており、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・欧州におけるエネルギー供給不安
・欧州諸国の財政悪化、景気後退入りのリスク増大
・日本政府・日銀による円買い介入

【ユーロ買い要因】
・日欧金利差拡大観測
・ドイツのインフレ率は高止まりの様相
・欧州諸国は代替エネルギーを今年後半までに確保する可能性

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低い見通し