27日のドル・円は、東京市場で146円46銭から145円11銭まで下落。欧米市場では145円63銭から146円93銭まで反発したが、146円30銭で取引終了。本日28日のドル・円は主に146円台で推移か。米長期金利の続落を意識してリスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

欧州中央銀行(ECB)は27日開催の理事会で0.75ポイントの追加利上げを決定した。利上げ幅は市場の予想通り。ECBが発表した声明では「インフレ率はあまりにも高く、長期にわたって目標を上回り続ける」との見解が表明された。ラガルドECB総裁は「金融政策の正常化は達成されていない」、「今後数回の会合で利上げを行う可能性はある」との見方を伝えたが、ユーロ圏経済は来年前半にかけて一段と減速する可能性もあると指摘している。そのため、量的引き締めを含めた追加措置については次回以降の理事会で慎重に議論されることになりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利続落でドル買い抑制も