Y外為市場でユーロは上値の重い展開となった。ユーロ・ドルは朝方0.9973ドルまで下落し日中安値を更新後、ドル売りの流れで1.0043ドルまで反発したが、1.0000ドル付近で伸び悩んだ。ユーロ・円は145円88銭で下値を探る展開。ユーロ・ポンドも0.8621ポンドまで下落し17日来の安値を更新後も安値圏でのもみ合いとなった。

欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り2会合連続で政策金利の0.75%引き上げを決定。ただ、量的引き締め(QT)巡る言及がなかったほか、ラガルド総裁が理事会後の会見で、インフレを目標値に戻すため、さらなる利上げ必要としながらも、明確に景気の下方が見られると言及。景気後退の確率も上昇したとし、「成長リスクは下方、インフレリスクは上方」としたため、カナダ中銀に続きハト派的な利上げととらえられ独連邦債は上昇。10年物利回りは2%を割り込んだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ上値重い、ECBのハト派利上げ