25日のドル・円は、東京市場で149円10銭から148円60銭まで下落。欧米市場では148円99銭まで買われた後、一時147円52銭まで反落し、147円93銭で取引終了。本日26日のドル・円は主に148円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

25日の米国債券市場では、複数の米経済指標が市場予想を下回ったことから、利上げペース減速の思惑が強まり、長期債などの利回り水準は低下した。米コンファレンス・ボード(CB)発表の10月消費者信頼感指数は102.5と、9月実績の107.80を下回った。2023年の米国経済は景気後退に陥るとの懸念が再浮上したことを示唆する結果となった。24日に発表された米国の10月S&Pグローバル製造業PMIとサービス業PMIも市場予想を下回っており、米国経済の減速はすでに始まっているとの声が聞かれている。

11月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では0.75ポイントの追加利上げが行われる見込みだが、12月開催のFOMC会合では0.50ポイントの利上げ幅にとどまる可能性が高い。ただ、年内で利上げ打ち止めとなるかどうかは、インフレ関連のデータ次第となりそうだ。


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル買い拡大の可能性低い