24日のドル・円は、東京市場で145円56銭まで下落した後、149円35銭まで反発。欧米市場では149円46銭まで買われた後、一時148円29銭まで反落し、148円98銭で取引終了。本日25日のドル・円は主に149円を挟んだ水準で推移か。日本の円買い介入を警戒してドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

24日発表された米国の10月S&Pグローバル総合PMI速報値は47.3と、市場予想を下回った。製造業PMIは9月実績の52.0から10月は49.9と節目の50を下回っており、2020年6月以来の低水準を記録。サービス業PMIは9月実績の49.3から10月は46.6に低下している。市場関係者の間からは「10月の数値は予想外に低いため、10-12月の米経済成長率はマイナスとなる可能性がある」との声が聞かれている。24日の米国債券市場で10年債利回りは一時弱含みとなったが、取引終了時点にかけて先週末の水準を上回った。

米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ対応的な金融政策を維持するとの見方は変わっていないが、製造業とサービス業における需要が弱含みとなった場合、全体的なインフレ率の低下につながるとの見方は多い。そのため、各地区の連銀が発表する企業景況感やCB消費者信頼感指数の動向に対する市場参加者の関心は高まっているようだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日本の円買い介入を警戒してドル買い抑制も