19日のドル・円は、東京市場で149円11銭から149円48銭まで上昇。欧米市場では149円33銭まで下げた後、149円91銭まで上昇し、149円90銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に149円台後半で推移か。米長期金利の上昇を意識してドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米連邦準備制度理事会(FRB)が10月19日に公表した地区連銀経済報告によると、国内の経済活動はここ数週間で緩やかに拡大しているが、一部地域では横ばい、他の地域では減速していることが判明した。また、各企業は需要の減少を懸念しており、先行きはより悲観的であるとの見方も提示された。インフレ圧力はやや緩和しているものの、顧客の反発によりコスト転嫁は難しくなっていることも確認された。

市場参加者の間からは「インフレのピークは過ぎた可能性があるが、インフレ圧力がすみやかに低下することは期待できない」との声が聞かれている。インフレ率の高止まりが個人消費を圧迫するとの見方も残されており、10-12月期の米国経済は7-9月期との比較で大幅に減速する可能性が高いとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇を意識してドル売り抑制も