18日のドル・円は、東京市場で148円74銭から149円05銭まで上昇。欧米市場では148円19銭まで下げた後、149円38銭まで上昇し、149円22銭で取引終了。本日19日のドル・円は主に149円台で推移か。米国株高を意識してドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

報道によると、英中央銀行は資産買い入れプログラムで購入した英国債の売却を11月1日に開始すると発表した。当初の予定では最初の売却は10月31日だった。売却開始を1日延期したのは英国政府が10月31日に財政計画を発表することを考慮したようだ。ただ、国債売却について年内は短中期の年限に限定し、20年超の超長期国債の売却は見送る。英中央銀行は「引き続き市場の状況を注意深く監視し、適切な場合は売却方針に反映させる」との声明を発表している。ハント財務相は17日までにトラス政権が掲げていた大型減税策のほぼすべてを撤回しており、金融市場の混乱はひとまず収まった。ただ、市場参加者の間では英国経済の先行きについて悲観的な見方が増えており、同国のインフレと金利見通しについては予断を許さない状況が続くことになりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドル売り拡大の可能性低い