米国株式市場は反発。ダウ平均は550.99ドル高の30185.82ドル、ナスダックは354.41ポイント高の10675.80で取引を終了した。英国の財政刺激策の撤回で同国の財政悪化をきっかけにした世界金融市場混乱へのリスク警戒感が緩和し、寄り付き後上昇。また、銀行の予想を上回った決算が好感されたほか、長期金利の低下も手伝い、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品、小売りの上昇が目立った。

銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は7−9月期純金利収入が予想を上回り、上昇。同業バンク・オブ・NYメロン(BK)も第3四半期決算の内容が予想を上回り買われた。 通信会社のベライゾン・コミュケーションズ(VZ)はディスカウント小売店のウォルマート(WMT)で、前払いのワイアレスインターネットの小売り販売を開始する計画を発表し、上昇。メディアのフォックス(FOXA)はルパート・マードック氏が、同社とニューズコープ(NWSA)の再統合を模索していると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じ、アナリストの統合の有益性を巡る懐疑的な見方に下落。ニューズコープ(NWSA)は上昇した。スーパーマーケットチェーン運営のクローガー(KR)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

投資家の恐怖心理を反映するVIX指数は30.70まで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは550ドル高、企業決算に焦点が移行