21日のドル・円は、東京市場で144円08銭から143円35銭まで反落。欧米市場では一時144円70銭まで上昇した後、143円41銭まで下げたが、144円05銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に144円を挟んだ水準で推移か。日米金利差の大幅な拡大を想定してリスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は20−21日に開催した会合で、FF金利の誘導目標水準を0.75ポイント引き上げることを決めた。FF金利は2023年に4.6%に達するとの予想も提示された。FOMCが発表した声明では、「FF金利の誘導目標レンジの継続的な引き上げが適切になると見込む」との文言は残された。

ただ、FOMCは失業率が2023年末までに4.4%まで上昇すると予想している。また、経済成長率は2022年が+0.2%、2023年は+1.2%、2024年は+1.7%と予測し、6月時点から下方修正している。インフレ抑制の可能性は高いものの、米国経済の大幅な減速は避けられないことから、ドル相場の見通しについては予断を許さない状況となりそうだ。

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日米金利差の大幅拡大でドル買い継続も