14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円50銭から142円55銭まで反落し、143円16銭で引けた。米8月生産者物価指数(PPI)が改善したためインフレ高進長期化への懸念が緩和し、一時ドル売り戻しが優勢となった。また、24年ぶりの円安を受けて日本当局による円安けん制発言やレートチェック報道を受け、日銀の円安是正介入警戒感に円の買戻しが先行した。押し目からは、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ加速を織り込むドル買いが支え、下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.0010ドルから0.9969ドルへ反落し、0.9978ドルで引けた。FRBの大幅利上げ観測を受けたドル買いが上値を抑制。ユーロ・円は143円32銭から142円30銭まで下落。ポンド・ドルは1.1590ドルまで上昇後、1.1527ドルへ下落した。ドル・スイスは0.9593フランまで下落後、0.9637フランまで上昇。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:日本の通貨当局による円安是正介入を警戒して円売り一服