NY外為市場ではユーロ売りが再開した。米国の長期金利上昇に伴うドル買いが強まったほか、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測を受けたユーロ買いが一段落。欧州連合(EU)が電力市場への緊急介入を準備しているとの報で、ユーロ・ドルは一時1.0029ドルまで上昇したがその後、0.9983ドルへ反落。ユーロ・円は138円83銭の高値から138円40銭へ反落した。ユーロ・ポンドは0.8550ポンドから0.8532ポンドまで反落。

欧州中央銀行(ECB)の専務理事兼首席エコノミスト、レーン氏は「インフレは短期的に高止まりする見込み」と利上げ継続を示唆も、「小幅な利上げは副作用をもたらす可能性が少ない」「小幅な利上げはまた、軌道変更を容易にする」と大幅な利上げよりも、「着実なペースで恒久的な水準まで利上げを行うことが重要」と、段階的な利上げを支持する姿勢を見せた。米10年債利回りは3.12%まで上昇した。


<KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ユーロ・ドルパリティ割り込む、レーンECB専務理事が小幅利上げ支持を示唆