米商務省が発表した5月個人所得は前月比+0.5%と、予想に一致した。個人消費支出(PCE)は前月比+0.2%。伸びは4月+0.6%から予想以上に鈍化し、年初来で最小にとどまった。
連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ指標として特に注視している変動の激しい燃料や食品などを除いたコアPCE価格指数は前年比+4.7%。伸びは3カ月連続の鈍化で、予想も下回り昨年11月来で最小にとどまった。インフレがピークに達した可能性が示唆された。

米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数(6/25)は前週比2000件減の23.1万件と、予想23万件を小幅上回った。失業保険継続受給者数(6/18)は132.8万人。前回133.1万人から減少も予想を上回った。

米国債相場は続伸。10年債利回りは3.01%まで低下した。ドル売り先行し、ドル・円は136円32銭から135円99銭まで反落。ユーロ・ドルは1.0383ドルから1.0399ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・5月コアPCE価格指数:前年比+4.7%(予想:+4.8%、4月:+4.9%)
・米・5月個人所得:前月比+0.5%(予想:+0.5%、4月:+0.5%←+0.4%)
・米・5月個人消費支出(PCE):前月比+0.2%(予想:+0.4%、4月:+0.6%←+0.9%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23.1万件(予想:23万件、前回:23.3万件←22.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:132.8万人(予想:131.8万人、前回:133.1万人←131.5万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米5月コアPCEが3カ月連続で鈍化、インフレピーク達成の兆候、ドル軟化