ダウ平均は880.00ドル安の31,392.79ドル、ナスダックは414.21ポイント安の11,340.02で取引を終了した。

5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速を警戒し、寄り付きから大幅下落。6月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75ptの利上げを織り込む売りが強まったほか、最新6月のミシガン大消費者マインドが過去最低に落ち込んだため成長鈍化懸念から一段と売りに拍車がかかった。セクター別では、銀行・小売りが大幅下落。

動画配信のネットフリックス(NFLX)やネットオークション会社のイーベイ(EBAY)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げでそれぞれ下落。電子署名のドキュサイン(DOCU)は第1四半期決算で1株利益が予想を下回ったほか、アナリストの投資判断引き下げを受けて売られた。オンラインスタイリングサービスを提供するスティッチフィックス(SFIX)は第4四半期の減益予想や雇用削減計画を発表して下落。航空会社のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)は疾病予防管理センター(CDC)が入国の際のコロナ陰性証明提示を求める規制の撤廃を発表し一時好感されたものの、燃料価格の上昇が収益を圧迫するとの懸念が根強く、それぞれ下落した。一方同業のスピリット航空(SAVE)は潜在的な買収の可能性が高利益率に繋がるとの理由でアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。また、景気悪化時に強いとされるディフェンシブ銘柄は高く、小売りのウォールマート(WMT)は上昇。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は1対3株の株式分割を発表した。

(Horiko Capital Management LLC)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株式市場は続落、CPI受けた金融引き締め加速を警戒