7日のドル・円は、東京市場では131円87銭から133円00銭まで上昇。欧米市場では132円90銭まで買われた後、132円32銭まで下げており、132円61銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に132円台で推移か。米長期金利は低下したが、米国株高を受けてドル売り・円買いは抑制される可能性がある。

7日のニューヨーク市場では、長期債利回りが低下した。米小売大手ターゲットが過剰在庫を巡って、値下げを行うと発表したことが要因。報道によると、ターゲット社はすでに発表している四半期利益率見通しを下方修正し、「インフレの影響で個人消費が弱含みとなることから、大幅割り引きや必需品の在庫拡充が必要になる」と表明している。

市場参加者の間からは「同業他社もターゲット社の値引きに追随する可能性がある」との声が聞かれており、小売価格の全般的な低下につながると指摘している。値下げを決めた要因がさえない個人消費であるとすれば、今年後半の米国経済はかなりの減速が予想され、インフレ見通しにも影響を及ぼす可能性が高いとみられる。

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株高を意識してドル売り抑制も