2日のドル・円は、東京市場では130円24銭から129円77銭まで下落。欧米市場では129円51銭まで下げた後、130円04銭まで反発し、129円86銭で取引終了。本日3日のドル・円は主に129円台で推移か。米国株高や原油先物の上昇を意識してドル売り・円買いは縮小する可能性がある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は2日、米CNBCに対し、「9月に利上げを一度停止する理由はほとんどない」との考えを伝えており、この発言を受けてドルを買い戻す動きが観測された。一方、米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は「次の2回の会合で50ベーシスポイントの利上げを実施する必要があるが、その後の利上げペースについては状況を見極めなければならない」との考えを示している。

米連邦準備制度理事会(FRB)が1日公表した地区連銀経済報告では、4月から5月終盤にかけて経済は大部分の地域で控えめか、緩やかなペースで拡大したとみられている。現時点でインフレ鈍化の兆候を明確に示すデータは揃っていないが、本日発表される5月米雇用統計で平均時間給の伸びが市場予想(前年比5.2%程度)を下回った場合、インフレ鈍化の思惑はやや強まる可能性がある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株式や原油先物の上昇を意識してドル売り縮小も