22日の米国長期債相場は下げ渋り。米クリーブランド地区連銀のメスター総裁はCNBCとの会見で「年末までに金利水準を2.50%近辺にするために、5月に50ベーシスポイント、その後にあと数回の利上げを実施することを現時点で支持する」と述べた。年末までに政策金利が2.50%程度に上昇することは市場参加者の多くが想定しており、メスター総裁の発言を受けて長期債利回りは伸び悩んだ。欧米株式が大幅安となったことも意識されたようだ。2年-10年など短・長期間のイールドカーブは若干のスティープニング。

CMEのFedWatchによると、22日時点で6月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が1.25-1.50%以上となる確率は99%程度。12月開催のFOMC会合でFF金利の誘導目標水準が2.50-2.75%以上となる確率は98%程度。10年債利回りは2.960%近辺から一時2.860%近辺まで低下した。

イールドカーブは、わずかにスティープニング。2年−10年は+23.70bp近辺、2−30年は+28.20bp近辺で引けた。2年債利回りは2.67%(前日比:-1bp)、10年債利回りは2.90%(同比:-1bp)、30年債利回りは、2.94%(同比:+1bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:下げ渋り、欧米株安を意識した相場展開に