21日のドル・円は、東京市場では127円72銭から128円64銭まで反発。欧米市場では、127円81銭まで下げた後、128円70銭まで反発し、128円39銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に128円台で推移か。米長期金利の反発を意識してドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は世界経済に関する国際通貨基金(IMF)の会合で、インフレ率が目標値を大幅に上回っていることから、「もう少し迅速に動くことが適切」、「50ベーシスポイントの利上げは5月会合で検討されるだろう」との見方を伝えた。21日の米国債券市場ではこの発言を受けて2年債と10年債の利回りが主に上昇した。CMEのFedWatchによると、金融市場は5月、6月、7月開催のFOMC会合で合計1.50ポイントの利上げが実施されることを織り込んでいる。今後発表されるインフレ関連の指標次第となるが、FRBは高インフレに対処するために大幅な利上げが必要との見方に傾いているようだ。短期間で大幅な利上げを想定して2年債利回りは上昇し、2年債と10年債の利回り格差はやや縮小。インフレ抑制の期待がさらに高まった場合、ドル上昇は一服する可能性もあるが、金利・為替については予断を許さない状態が続くとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利反発でドルは下げ渋る可能性