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大幅反落。200万株の自己株式処分、30万株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。トータルでは、自己株式を除いた発行済み株式数の13.2%に当たる水準となる。株式価値の希薄化や当面の需給悪化につながるとの見方が優勢に。資金使途はグループの設備投資資金に充当するもよう。業績上方修正を受けて足元で株価が一段高となっていた反動も強まる形に。
高島屋<8233>:1193円(+44円)
大幅続伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は先に下方修正した通り41.1億円となっている。一方、23年2月期は175億円で同4.3倍の水準を見込んでいる。コロナの影響縮小によって、国内百貨店のほか、国内外子会社群の収益改善も想定している。ほぼコンセンサス水準とはみられるが、直近での業績修正直後であり、インフレへの警戒感もあったと見られるなか、買い安心感が優勢になってきているようだ。
コスモス薬品<3349>:12510円(-1170円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は219億円で前年同期比15.8%減となっている。12-2月期は69億円で、市場予想を15億円程度下振れたとみられ、ネガティブな反応が先行している。期待ほど、粗利率の上昇や販管費の減少が進んでいないもよう。同時に3月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比2.6%増と3カ月連続プラス成長になっているが、下支えにはつながっていない。
Sansan<4443>:1299円(+81円)
大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は2.3億円で前年同期比71.5%減益となっているが、12-2月期は3.7億円で同2.7倍の水準となっている。クラウド名刺管理サービス「Sansan」のストック収入が順調に拡大している。本日は米ナスダック安など中小型グロースには逆風の相場環境だが、上半期までの状況から決算への警戒感が強まっていただけに、決算を受けての買い安心感が先行する形に。
ローツェ<6323>:12750円(+1780円)
大幅続伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は158億円で前期比69.7%増益となり、従来計画の144億円を上回る着地に。また、23年2月期は247億円で同56.4%増益の見通しとしている。旺盛な設備投資需要に支えられて、半導体・FPD関連事業が引き続き拡大すると見込んでいるもよう。材料調達難や原材料費上昇の影響も警戒された中、想定以上の大幅増益見通しをポジティブ視する動きが優勢に。
HCH<7361>:2306円(+226円)
大幅に反発。100%子会社のアセットコンサルティングフォース(東京都千代田区)がNTTデータ<9613>と金融機関向け共同サービス開発で業務提携契約を締結したと発表している。アセットコンサルティングフォースのデジタル接客・営業ソリューションを基盤製品としてNTTデータとともに金融共同サービスを開発し、ファーストユーザーへの導入・安定稼働が確認できたとしている。
サンアスタリスク<4053>:1929円(+172円)
大幅に5日ぶり反発。ソニーグループ<6758>のソニーネットワークコミュニケーションズ(東京都品川区)とNFT(非代替性トークン)の事業会社をシンガポールに設立したと発表している。出資比率はソニーネットワークコミュニケーションズが70%、Sun Asteriskが30%。両社の知見やノウハウを活用し、拡大が続くNFT市場で開発受託事業やコンサルティング事業を推進するとしている。
VEGA<3542>:860円(+21円)
大幅に3日ぶり反発。家具・インテリア販売のLOWYA事業(旗艦店・モール店合算)の3月の売上高が前年同月比2.5%減だったと発表している。うち旗艦店は同4.3%減。旗艦店、モール店ともに季節要因で需要が高まり、巣ごもり需要の効果があった前年に迫る結果となった。LOWYA事業全体の売上高は1月の14.9%減、2月の10.8%減から下落率が鈍化しており、底を打ったとの見方が買いにつながっているようだ。 <ST>