11日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日米金融政策の違いに着目したドル買い・円売りの継続で、125円台に浮上する可能性があろう。ただ、今晩は具体的な材料が乏しく、米金利にらみの相場展開となりそうだ。

前週末の取引で米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速への思惑から長期金利が上昇し、ドル買い優勢の展開となった。ユーロ・ドルは1.0830ドル台に弱含み、ドル・円は124円60銭台に浮上。週明けアジア市場はおおむねその流れが受け継がれ、堅調の米10年債利回りを手がかりとしたドル買いが先行。日経平均株価をはじめアジアの株価指数は軟調ながら、黒田日銀総裁が緩和方針の堅持し主要通貨は対円で底堅く推移する。

この後の海外市場も日米金融政策の違いによるドル買い・円売りの地合いが続きそうだ。週末のフランス大統領選で欧州連合(EU)懐疑派候補が決選投票に進むためユーロは買いづらく、ドル・円の押し上げ要因となる。ドル・円は金利高を背景にドル買いが進み、上値メドとして意識される3月28日高値の125円09銭を上抜ければ125円前半に定着の可能性も。一方で、日本政府の当局者から一段の円安に対するけん制も予想され、方向感は乏しいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁開会あいさつ(FED対話集会)
・01:40 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(経済と金融政策)
・02:00 米財務省・3年債入札

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日米金融政策の違いで125円台に再浮上も