30日のニューヨーク外為市場でドル・円は122円23銭まで強含んだのち、121円63銭まで反落して引けた。ロシア大統領府がウクライナとの和平交渉で急展開ないとしたほか、公約に反しキエフなどでロシア軍が攻撃を継続していることが明らかになり、さらに西側諸国がロシアの公約順守に懐疑的見方を示したため停戦期待が後退。有事のドル買いが再燃したほか、3月ADP雇用統計の予想を上回った伸びを受けて金利上昇に伴うドル買いも支援した。しかし、米10-12月期GDP確定値が予想外に下方修正されたほか、ユーロ買いに対するドル売りに押された。

  


  
ユーロ・ドルは1.1112ドルまで弱含んだのち、1.1171ドルまで上昇し、引けた。ドイツの3月消費者物価指数速報値が1992年以降で最大を記録したほか、ウクライナ戦争で燃料価格の上昇がさらに、インフレを押し上げるとの見方にユーロ買いが優勢となった。
ユーロ・円は135円39銭からまで上昇後、136円30銭まで上昇。

 
ポンド・ドルは1.3183ドルまで上昇後、1.3127ドルまで反落した。

  
ドル・スイスは0.9272フランから0.9220フランへ下落した。
  [経済指標] ・独・3月消費者物価指数速報値:前年比+7.3%(予想:+6.2%、2月:+5.1%)・米・3月ADP雇用統計:+45.5万人(予想:+45.0万人、2月:+48.6万人←+47.5万人)・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+6.9%(予想:+7.0%、改定値:+7.0%)・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+2.5%(予想:+3.1%、改定値:+3.1%)

  
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情報提供元: FISCO
記事名:「 3月30日のNY為替概況