29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円50銭から121円98銭まで反落して122円88銭で引けた。ロシアとウクライナ停戦交渉で進展が見られ、両国首脳会談の可能性も報じられたため停戦期待が強まり、有事のドル買いが大きく後退。インフレ要因も後退するとの見方に、米国債相場が上昇し、利回り低下に伴うドル売りも加速した。

ユーロ・ドルは1.1137ドルまで上昇後、1.1072ドルまで反落し、1.1088ドルで引けた。ロシアとウクライナの停戦期待に域内の成長鈍化懸念が後退し、ユーロの買戻しが優勢となった。ドイツ連邦債2年物の利回りが14年来のプラスに回復するなど年内の利上げ観測を受けたユーロ買いも強まった。ユーロ・円は137円31銭まで上昇後、135円67銭まで反落した。ポンド・ドルは1.3160ドルまで上昇後、1.3060ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9354フランから0.9298フランへ下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ロシアとウクライナ停戦協議進展への期待でドル買い後退