11日の米国長期債相場は伸び悩み。ウクライナ情勢のすみやかな改善は期待できないことから、一部で安全逃避的な債券買いが観測されたが、インフレ高進の懸念は消えていないことから、長期債などの利回り水準は底堅い動きを保った。CMEのFedWatchによると、3月15-16日開催のFOMC会合で政策金利が0.25ポイントとなる確率は、11日時点で96%程度。5月開催のFOMC会合で政策金利が0.50ポイント以上となる確率は98%程度。10年債利回りは一時2.018%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて1.997%近辺で推移。

イールドカーブは、フラットニング。2年−10年は+25.00bp近辺、2−30年は+60.80bp近辺で引けた。2年債利回りは1.74%(前日比:+4bp)、10年債利回りは2.00%(同比:+1bp)、30年債利回りは、2.35%(同比:-2bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は弱含み、インフレ高進の懸念残る