9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円56銭まで下落後、115円90銭まで上昇して、115円87銭で引けた。ウクライナが譲歩の姿勢を示し、停戦期待に質への逃避のドル買いが後退。同時に、米1月JOLT求人件数が予想を上回り過去最高を記録したため利上げを織り込むドル買いや原油価格が高値から反落したため回復への懸念も後退し、リスク選好の円売りが下支えとなった。

ユーロ・ドルは1.1009ドルから1.1095ドルまで上昇して、引けた。ロシア、ウクライナの停戦期待に域内経済への懸念を受けたユーロ売りが後退した。ユーロ・円は127円20銭から128円47銭まで上昇。ウクライナのゼレンスキー大統領がある程度妥協する準備があるとしたため、株高に連れリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3140ドルから1.3187ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9290フランから0.9251フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:原油高一服やウクライナ停戦期待で安全逃避のドル買い縮小