INPEX<1605>:1349円(-79円)
大幅反落。前日のNY原油先物市場でも原油価格の上昇が継続、WTI先物は1バレル=119.40ドルにまで上昇している。ただ、欧州各国の首脳はロシア産石油の輸入禁止措置を巡って早期の実施に慎重な姿勢を示したなどとも伝わっており、国内商品先物市場では原油は反落スタートに。足元での上昇ピッチが速まっていた同社などの原油関連には利食い売りも集まる展開へ。本日は全般的に資源関連株の下げが目立つ状況。


ソケッツ<3634>:928円 カ -
ストップ高買い気配。クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig’s」のオープントライアルを開始したと発表している。トライアルの実施媒体は集英社webメディア9媒体となるようだ。今回のトライアルは、独自の感性AIを活用し、クッキーを利用せずにネット媒体の記事・情報・コンテンツの文脈のみならず、読者の感情や感性を推測して、関連情報、関連広告を表示する取り組みとなるようだ。


TREHD<9247>:1683円(+46円)
大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2200円から2220円に引き上げている。タケエイとリバーHDの統合によるシナジーが営業面でも見られ、一部仕事量を押し上げているとみている。今後は、新規事業やコストシナジーの発揮に注目としているようだ。鉄スクラップ価格の変動が短期的リスクだが、廃棄物処理・再資源化が好調なことで今後も安定した業績が期待できると評価。


日野自<7205>:667円(-78円)
大幅続落。エンジン認証不正問題を受けて、ここ3営業日での下落率は37%程度にまで達している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げで、目標株価も1350円から830円に引き下げている。不正行為確認に伴う出荷停止を踏まえて業績予想を下方修正、23年3月期営業利益は従来予想の900億円から730億円、前期比37.7%増に引き下げている。


ファーマF<2929>:1490円(-72円)
大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業損益は20.3億円の黒字となり、前年同期比21.1億円の損益改善となっている。ただ、3月3日に大幅上方修正を発表済みであり、サプライズは限定的のもよう。また、上半期上方修正時に未修正であった通期予想57.7億円、前期比1.8%増は今回も据え置いていることは、ネガティブに捉えられてもいるようだ。当面の出尽くし感につながる形へ。


ワットマン<9927>:2866円(+320円)
一時ストップ高まで買われ、上場来高値を更新。31日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。新市場区分の上場維持基準適合に向けて単元株価を下げるほか、投資家の利便性向上や株式の流動性向上が目的。また、22年3月期の期末配当を従来予想の60.00円から80.00円(前期末実績60.00円)に引き上げる。年間配当も同額。株式分割の効力発生日は4月1日のため、配当修正の金額は分割前の水準となる。


アスカネット<2438>:1480円(+230円)
大幅に5日ぶり反発。22年4月期の営業利益を従来予想の2.85億円から4.41億円(前期実績2.77億円)に上方修正している。フォトブック事業で自社工場の稼働率が回復し、売上総利益が計画を上回る見込みとなった。フューネラル事も利益率が高い画像加工収入が好調だった。第3四半期累計(21年5月-22年1月)の営業利益は前年同期比162.6%増の3.69億円で着地している。


ステムリム<4599>:625円(+25円)
大幅に3日ぶり反発。塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチド(HMGB11)から創製したペプチド医薬を利用した炎症性腸疾患に対する新規治療に係る用途特許が米国で成立したと発表している。現在開発が進んでいる特定のレダセムチドの適応症の拡大が目的。今回の特許成立で、米国でのレダセムチドに基づく炎症性腸疾患の治療用医薬開発の可能性が担保できるとしている。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):アスカネット、ワットマン、日野自など