18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円97銭まで弱含んだのち、115円18銭まで反発し、115円08銭で引けた。インタファクスで、ウクライナ東部の親ロシア派指導者が接触線での衝突激化を警戒し、女性や子供などをロシア側に避難させると報じられたことや、ウクライナ分離主義者がドネツクで車が爆破されたと発表したとの報道を受けて、ウクライナ情勢悪化を警戒したリスク回避の円買いが強まった。ただ、質への逃避のドル買いも強まり、ドル下落は一時的となった。

ユーロ・ドルは1.1362ドルから1.1315ドルまで下落し、1.1326ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)当局者がインフレ抑制で年内利上げに傾斜しているとの報道でユーロ・買いが強まるものの、ウクライナ情勢悪化に伴う域内への影響を懸念したユーロ売りに押された。ユーロ・円は130円80銭から130円21銭まで下落。ポンド・ドルは1.3618ドルから1.3573ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9192フランまで下落後、0.9218フランまで上昇した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ウクライナ情勢悪化でリスクオフ