カナダ中銀は政策金利(翌日物貸出金利)を市場の予想通り0.25%に据え置くことを決定した。中銀は経済のたるみが本質的に吸収されたとし、速やかな利上げの可能性を示唆したと同時に、成長見通しを軒並み引き下げた。21年のGDP見通しを4.6%に引き下げ(従来5.1%)22年4.0%(4.3%)23年3.5%(3.7%)。

一部では今回の会合での利上げ観測もあったほか、2回目の利上げの可能性も織り込んでいた3月の利上げ確率が大幅低下。

中銀がタカ派姿勢を弱めたため早期利上げ観測が後退しカナダドル売りが加速した。
ドル・カナダは1.2560カナダドルから1.2644カナダドルまで急伸、カナダ円は91円01銭から90円41銭まで下落した。

【金融政策】
・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を0.25%に据え置き決定
「今後、利上げが必要になると予想」
「利上げ開始まで国債を保有する、再投資を継続へ、規模を縮小する過程を継続」
「21年のGDP見通しを4.6%に引き下げ(従来5.1%)22年4.0%(4.3%)
23年3.5%(3.7%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:加ドル急落、3月の利上げ確率大幅低下、加中銀がタカ派色弱める