米国株式市場は続伸。ダウ平均は196.67ドル高の35950.56ドル、ナスダックは131.49ポイント高の15653.38で取引を終了した。「オミクロン変異株の入院リスクはデルタ株に比べ50%から70%低い」との英国の調査結果や食品医薬品局(FDA)が製薬会社メルク(MRK)の新型コロナ経口薬の緊急使用を承認したことを受け、安心感が広がり、寄り付き後、上昇。さらに、12月のミシガン大消費者信頼感指数確定値が予想外に上方修正されたほか、11月新築住宅販売の増加など良好な経済指標の結果を受けて景気回復期待感も根強く、終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、不動産が下落。

運送会社のフェデックス(FDX)や貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は、初の納車完了を発表し、大幅上昇。カジノ運営するウィンリゾーツ(WYNN)やMGMリゾーツ(MGM)はマカオのカジノライセンスを維持できる可能性が高まったため、期待感から上昇した。オンラインスタイリングサービスを提供するスティッチフィックス(SFIX)は株主である英国の投資会社workingcapitaladvisorsが当局に提出した第3四半期の報告で、同社株を340万株追加購入したことが明らかになり、上昇。一方、靴メーカーのクロックス(CROX)はイタリアのカジュアル靴ブランド、ヘイデュードの25億ドル規模での買収を発表し、大きく売られた。

バイデン大統領はウイグル強制労働防止法案に署名した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ196ドル高、オミクロン変異株の警戒感が後退